旅行代理店・旅行会社の仕事1
一見華やかな業界のように思われる旅行業界ですが、その実際の業務はどのようなものなのか?
私も入社する前のイメージと実際に働いてみての感想は随分違いました。
皆さんのイメージするであろう旅行代理店のわかりやすいイメージは、カウンターでパンフレットを開き
ながらツアー商品の説明をしているところではないかと思います。では、このパンフレットのツアーを
販売していくら手数料がもらえるのかという部分から始めたいと思います。
例えば、激安グアムツアー35800円という商品があったとします。基本的な手数料率は10%です。友人同
士2名での申し込みがあった場合なら3580円×2名なので7160円の手数料が旅行代理店に入ることにな
ります。最近は、燃油サーチャージが約1万円、現地空港税と成田空港または関西空港などの空港税、そして航
空保険料でツアー代金以外の部分で17000円とすると52800円の売り上げに対して3580円の利益と
いうことになります。利益率は約6.8%という低さです。自分自身の給料を稼ぐだけでも、どれほど大変かわ
かりますよね。
カウンターで予約を取る場合は、いかに短時間で効率良く予約を取るかが大事になります。よく新入社員など
が親身になって話を聞いてあげたいと言いますが、それは結果的に仕事が大変になるだけになってしまうのです。
次々と来店されるお客さんの話を聞いて、すべてのお客さんから予約が入るわけではありません。また行き先もバラバラ
です。予約の成約率を上げる為には、旅行先の楽しみ方などをいかにうまく説明出来るのか、また頼りになる担当者だと
思われる為には、出来るだけ様々な質問に即答出来るのかなど身に付けなければいけない知識がたくさんあることに
私も新人の頃は不安になったものです。
例えば海外旅行を例に取るとわかりやすいのですが、海外の格安航空券・激安航空券などで旅行代理店のカウンターに 来店された方がいるとします。お客さんは旅行代理店の人に相談しながら予約をしようと来られている場合が多いもの です。そこで「スペインから船でモロッコに入りたいと思っているけど10日間で効率よくまわるにはどうしたらいい でしょうか?」などと言われたらどうでしょう。そんな人はいろいろと調べている場合が多いので、どこの都市から船に 乗り、どこに着くのかくらいは即答出来なければ旅行代理店で働いているのに頼りないなぁなどと思ってしまいます。 業界歴が長くなると、それは即答出来ないといけない質問なのか、即答出来なくても良い質問なのかがみえてくるように なります。スペインから船でモロッコは結構メジャーなルートなので即答したい答えです。これまで、いろいろな都市に 格安・激安航空券で手配してきましたが、変わったところで言うとカンボジアのバッタンバン、バングラデッシュのチッ タゴンなどなど。バッタンバンやチッタゴンなどは、それはどこの国ですか?と言っても良いのではないかと思います。
旅行代理店のカウンターで対応している人は成績に追われ、現在旅行中の人の旅行が無事に終わることなどをいつも心配
しながら接客しているというのが実情です。
通常は、薄利多売の業界ですので、業務量は必然的に多くなります。当然ミスもあります。業務量の多さからのケアレス
ミスが多いので、ミスの内容は平凡なものがほとんどです。つまらないミスの場合は自腹を切らされることもあります。
これらのことから、旅行代理店の仕事に憧れて入社した人達も、長時間の勤務と薄給から業界を去る人が多いです。
多くの旅行会社で社員の入れ替わりが激しいのはこのような理由からです。
ネガティブな部分を多く書きましたが、私自身10年以上業界で働いています。それは、旅行の仕事が好きだからです。 喜んでもらって給料をもらえる仕事ですし、基本的な知識はありますので、丁寧に仕事をしていればそれほど間違う事も なくなってきました。あとは業界特有の低所得が少し改善されれば言う事なしなんですけどね(笑)
サイト内にある文章等には著作権があります。複製・再配布することは著作権法で禁じられています。